いい日

お家で一人で読んでください。

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f:id:tadanonatsu:20200209042002j:plainバンコクに行ってきました。来月はロンドンに行きます。ちゃんと卒業できるのかよくわからないけれど、頑張ります。


バンコクも東京とあんまり変わらないだろうと行く前に思っていて、実際だいたい一緒なのですが、方向性が予想と違ってました。中心部に渋谷新宿池袋みたいな摩天楼がポコポコ建っているのみでなく、郊外(中心以外)の東京西部らしさたるや。彩度を変えてショッキングな色合いになった立川とか八王子みたいな街並みが広がっていました。高い建物から眺めた感想なので、実際に街を歩くと全然違うとは思うのですが、目新しさが意外となかった。


円蓋の天井(正しい日本語ですか?)がエメラルドグリーンなお寺があって、ホントに日本人しかいなくてしょうもなかったんですが、十何年か前に建てられたばかりのお寺らしいことに驚きました。日本の感覚だと、宗教系の大きめの建築物は保存はすれど新たに建てることは殆どないように思うので、国民性、宗教意識の違いを感じました。そのお寺もバカみたいなグリーンの照明(新しいお葬式場にありそうな)を設置して表面的なフォトジェニックを演出しているのですが、一応インバウンド目的の観光施設ではないので、寺として、仏教としてこれが正しいと考えて造ったと思われます。ピカピカさせると気持ちいいって発想は500年くらい前からあって(電飾の生みの親はルターらしい)、現代社会において最も乱暴に扱われている手法なのに、それを寺に組み込むのか、しかもエメラルド?みたいな疑問を覚えずにはいられないのを堪えて、よくよく考えてみると、別に安易な美しさが悪いわけでもない。バンコクの王宮とかもだいたい金ピカか真っ白かガラスが光の反射でピカピカしてるかのどれかなのですが、実際綺麗だし、昔は金の折り紙好きだったし、ワビサビみたいな深そうな美しさに毒されすぎてたと思いました。バンコクは寺でもなんでも絶対コンセントあるし、色が剥げてきたら塗り直してるし(たぶん)、昔の涅槃仏像に新しいめちゃくちゃ雑に作っただろう黄色の布かぶせてるし、新しい物が大好きなんだろうなって感性がとてもよかったです。どういう風にまとめようとしたか忘れた。金色の布買うの忘れたことを今思い出した。


そんで、王宮って短パンだと入れないらしく、私はクロップド丈のズボンを履いてしまってたので、物売りに700円くらいでサルエルパンツを買わされたんですが、結局、クロップド大丈夫で普通に騙されたみたいなことがありました。お金はおっさんに寄付したと考えて忘れようと思ったのですが、やっぱり私はどこか心の奥で途上国(かもよくわからないですが)の下層の物売りみたいな人を蔑んでいるんだなと感じました。一方で、おっさんもバカな観光客をいいカモだと軽蔑してるはずで、お互いにお互いを下だと思っている状態は、頭の悪いウェイと頭の悪いインキャの関係性みたいでおかしいですね。側から見るとマヌケなので脱却したいと思いました。方法はわかんないけど。